2013年03月31日

[東大改革] 国家公務員養成所からの脱皮を

いかにも中途半端な東大改革:
東京大学が、2016年度入試から推薦入試を導入すると発表して、話題になっている。佐藤慎一副学長は、「従来のテストで把握できない資質や、優れた人材を発掘し、多様な人材を採りたい」と語ったが、天下の東大が推薦開始という事態に、批判の声も聞かれる。果たして、この措置をどう評価するのが正しいのか。

東大といえば、日本における「勉強ができること」の代名詞である。それを支えているのが、ガチンコの学力入試システム。推薦入試など、情実が入る余地のある選考方法をしてこなかったことが、学力の高さを担保してきた。逆に言えば、それがゆえに、推薦入試導入=東大の凋落と語られる背景となっている。

では、実際にどれくらい東大が優秀な人材を輩出しているのかを見ると、法学部を中心として公務員を多数輩出してきた。公務員というのは、ほとんどが、公平性重視の学力試験で採用される。だから、同じ学力重視の東大が「国家公務員養成所」となることは整合する。一方、理系はあまりさえない。東大出身者の自然科学系のノーベル賞受賞者は4人と、京都大学5人に後塵を拝している。

いってみれば、情実の入る余地のない公平なテストに強い人というのが、良くも悪くも「東大ブランド」なのだろう。それなのに、欲張ってテストに強い人以外も、推薦入試をしてまでも欲しいというから、ただ事ではない。

たしかに、有名私立大学などでは、代々その大学出身という有力ファミリーの子息が学力以外の観点(主に寄付金だろう)から推薦入試で入学しているケースがある。とはいえ、「そうした者」が一定以上入学すると、大学としても学力水準が維持できなくなるし、有力ファミリーとしても希少価値がなくなるため、「そうした者」は一定以内でしか入学させないことになっている。

実はこれは、海外の有名大学でも同様だ。イギリスのオックスフォード大学は、創設時期がわからないほどの1000年近い歴史を有しているが、「そうした特権階級」がいる。アメリカのハーバード大学も1636年創設で400年近くの歴史をもっているが、やはり同じである。

東大の起源は1684年とハーバード大に負けず劣らずの歴史があるが、大学としての成立は1877年。古い大学ほど「そうした特権階級」がいるが、税金で運営されている公立学校であると日本では不味い側面がでてくる。

その意味では、今の国営による「国家公務員養成所」として、公平なテストに強いという「東大ブランド」は悪くないし、税金で運営されていることと矛盾もない。

少し前に東大では「9月入学騒動」もあった。今回の推薦入試もオックスフォードやハーバードなどの海外の一流大学を意識しているように思える。そうであれば、東大改革の近道は、国立大学からの脱皮=民営化だろう。国からの運営交付金や天下りの受け入れを断り、民間からの寄付金で運営する。ただし、寄付金を受ける以上、推薦入試で「そうした者」を受け入れる。というのであれば、いい大学改革になるだろう。

しかし、東大が「国家公務員養成所」から脱皮できないのであれば、民営化などは出来ない。逆にいえば、民営化して、推薦入試で寄付金集め東大閥の特権階級を作っても、誰も文句を言わない。今の東大の改革がいいとこ取りにみえて、不徹底な感が否めないのは、基本の大学改革の方向性が定まっていないからだ。(GENDAI)
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2013年03月26日

[入試改革] 京都大学、特色入試導入 書類や面接で合否(2016年度から)

京都大は26日、出身高校と本人が提出した書類や面接で受験生を選抜する「特色入試」を導入すると発表した。2016年春入学の学生から対象。100人程度を募集する。

 多様な学生を確保するのが狙い。京大によると、筆記試験以外の方法で選抜するのは初めて。法学部を除く学部は前期日程より早い時期に実施する。詳細な選抜方法は、13年度中に発表する。

 高校時代の全教科の成績が、学年の上位5%以内に入ることなどが出願の目安。学業のほか、課外活動への取り組みや成果について高校が作成した報告書や、受験生が大学で学びたいことを記した書類の提出を課す。センター試験成績や面接も重視。(KYODO)
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2013年03月13日

[入試改革] 東京大学、推薦入試を導入へ(五年後めどに)

東京大が後期日程入試の2次試験で筆記テストを廃止し、新たに推薦入試を導入する方針を決めたことが3/12日、東大関係者の話で分かった。近く正式発表する見通し。1877年の創立以来、推薦入試制度の導入は初めて。周知期間を設け、おおむね5年後から実施する。

複数の東大関係者によると、学力水準を保つためセンター試験は今まで通り受験する必要がある。2次試験は学力テストに代わり、高校の調査書や面接での選考を検討しているが、詳細は未定。事前に公表した上で、高校側の意見も取り入れながら具体的な方法を決める。

 指定校ではない一般推薦入試を想定し、当面は後期日程で試験的に実施。一定の評価が得られれば前期日程への拡大も検討するという。
 
東大は昨年4月、清水孝雄理事・副学長を座長とする学内検討会議を設置。入試改革や秋入学を含む入学時期の在り方などを議論してきた。

 推薦入試は入試改革の一環で、理事会で既に方向性が示され、教授会にも口頭で伝達。現在まで表立った反対意見は出ていないという。

 浜田純一学長は昨年1月の記者会見で、「点数至上主義は決して悪いことではないが、大学に入る前にリセットしてほしい。可能であれば、入試の在り方を変えたい」と述べていた。

 2013年度の後期日程入試は、理科3類を除く全類で実施。2次試験は総合科目として筆記試験を行い、100人を募集した。(JIJI)
posted by mapjp at 07:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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